かご編みと山里暮らしを楽しめる「ちいくろセンター」
2021年12月
自然に触れあいながら学び、遊び、集うそんな場所が「ちいくろセンター」です
みちのくの田舎 宮城県加美郡の田園風景の豊かなところにかご編みをやりながら山里暮らしのできる「ちいくろセンター」をつくります。4年ほど前に古屋を譲っていただき荒れ地を少しづつ整備してきました、この古屋を改修して自然に触れ合い宿泊ができゆっくりとかご編みをしていたくかご編みの総合施設をつくります
・・・「ちいくろセンター」はこんなところ・・・
ちいくろ荘予定の敷地概要の画像です。
敷地全体は1500坪ほどあります。譲っていただいたときには荒れ地でしたが少しづつ整備を行い現在はひごつくり用洗い場、ひごつくり場、かご編み場、オンライン発信基地、道具等の製作加工場、樹皮の乾燥小屋があります。敷地周囲にはかご編みに利用するクルミ、瓜肌カエデ、ヒロロなどのスゲ類、山ぶどう、あけびなどのかご編み素材サンプルも植えてあります。
洗い場
敷地内に湧水がありそこから水を引いて洗い場を作りました。山ぶどうかご編みの最初の作業はひごつくり、樹皮を水に浸けて柔らかくし洗ってやります。水は多くのことに利用ができるので大変重宝します。湧き水なので夏は冷たく冬は暖かい肌に優しい水です。ひごつくり体験者はこの場所から作業開始です
ひごつくり加工場
ひごつくり加工場全景
古屋の物置小屋を改修しました。土壁の昔風の外観でしたが少し今風にしました。約16畳ほど小さな小屋で薪ストーブを置いて暖をとります。そこに5~6人ぐらいの作業スペースを設けています。ひごつくり加工場ではやまぶどう、クルミなどのひご加工やひごつくりの体験教室を行っています。
かご編みは楽しい作業ですがひごつくりは根気のいる作業です。1本1本丁寧に作業を行っています。
かご編みやオンライン基地
今年の冬は雪が多く2月20日でもこんなに雪でした。ここは細長い小さな建物で昔の山の校舎を想像させ郷愁を誘うような雰囲気の建物です。ここではかご編み、オンライン講習発信場所、型枠や道具の製作加工場があります。みな手作りでコツコツやりました。
内部の画像
一部を土間にしてひごを削ったりなめしたりの作業が気兼ねなく行えるようにしています。奥は床張りをしてかご編みやオンライン発信場として利用しています。ここでもひごつくり教室やかご編み教室を行っています。ここにも薪ストーブを設置しています。木の香りや柔らかい暖かさが伝わってきます。また山ぶどうの端材を利用して草木染めを行っています、
オンライン講習のテスト中の様子
まだ十分ではありませんがここから全国のかご編み希望者にオンライン講習ができるようにテスト訓練中です。
乾燥小屋
採取した樹皮の乾燥室です
蔓の採取は6月中頃から7月中頃まで3~5人で行っています。採取した蔓の整理は数人で行います。採取期間中は梅雨の時期で湿気が多くカビ対策に苦労します。整理後乾燥室に入れて保管します。乾燥室は空気が自然流通するようにしたり湿気の防除や高温になる暑さに対する熱対策をとっています。
乾燥室内部
内部は3段の棚にして樹皮の種類別に分類をしています。この乾燥室は樹皮の採取のまま「原型品」ですが混みあってきたので、ひごを加工した「ひご製品」や端材、クルミやアケビ蔓材の第2乾燥室を建設中です。12月に完成予定
・・・ちいくろセンターの概要・・・
ちいくろ荘のコンセプト
「不便」「不自由」で「おもいやり」がコンセプト。
「不便」「不自由」な山里暮らしは他人を思いやりいたわり、助け合い、譲り合いが必要です、便利さや快適な暮らしは一方では自然や家族制度崩壊などにつながります。肩寄せ合って生活する不便な暮らしは他人にやさしい心を育みます。自然と触れ合うことは命の大切さを学びます。自然と共生し「おもいやり」を大切にして生活する場が「ちいくろセンター」です。
改修する現在の建物
改修する古屋の外観 2021年2月25日撮影
完成予定外観・・間取り等は変更になっています
平面図
一階平面図
周辺の風景
田園地帯が広がる平凡。素朴なところで典型的な山間地の農村です
3月初旬撮影、
近隣にも名称、史跡、観光地なども少なく、地理的には温泉地で有名な鳴子温泉、秋田や山形へ行く道中の途中になります。静かで都会などの雑踏とは無縁でおだやかにゆっくり篭編みができるそんな時間を体験ができます
ちいくろセンター進捗状況
2021年12月 一部解体を始めました
ちいくろセンター利用等について
利用規約等については2022年2~3月に載せます