アケビの栽培を始めてからずいぶんと月日が経ちました。その間知り合いや、先輩たちから不要になったアケビ苗(苗といっても成木)を いただき山の畑に植えました。店の周りに植えたアケビは今では採取しきれないほどに実をつけるようになりました。 根蔓もでて改めてアケビの繁殖の仕方がわかったような気がします。アケビを生食する食文化が無いために それほど需要も無いのです。いろんな食べ方もしましたが他の果実に増して旨いという差も出てきません。・・じゃんねんでしゅ・・・ それではアケビの蔓での利用というとこれは大いに期待が持てます。・・・でも・・・でも・・・ 栽培しているアケビも蔓根をだしましたが山には沢山の蔓根がありました。栽培等する必要が無いくらいなのです。・・・ 蔓根の生態を観察すると蔓を這わすための大きな栽培地の面積が必要になるのでアケビ根蔓採取栽培は 栽培地の狭い所には不適と判断して現在は苗木の生産、植え込みは中止しています。・・・ 新しい需要を見出すまで・・じゃんねんでしゅ・・・


五葉アケビ・・(2008-06)
あけびは、挿し木で増やすとありました。活着率は50%ぐらいなんだそうですが、山野草の先生からは 簡単に着くからと言われました。この先生から可愛い「五葉アケビ」をいただきました。挿し方は、 新芽の出ている瘤上のところを土に埋めるんだそうです。「えっこの新芽部分も土の中に」と聞きましたら、 上の空で「そうよ」と言われたので、すっかり葉のまま土に埋め込みました。

三つ葉アケビ・・(2008-06)
あけびは「自家不和合性」だから、他系統の混植が必要だと難しいことが書いてありました。 よくわかりませんが一種類では駄目で2種類以上を混在させるといいアケビができるのらしいのです。 そこで、いろいろのところの良い系統の「三つ葉アケビ」を、探してきました。 野生のアケビも色々あって良い物を選別してくるのは得意ですので何箇所から採取しました

 

植え込んだアケビ・・(2008-06)
植え込みも瘤上のところだけでなく、芽の上を切って通常の挿し木の方法でも植えてみました。 また、挿し木の種類は2年以上の古い枝のところや今年の新芽を採取して植えてみたりしました。 植えた場所は鉢やプランターだけではなく直接地植えもして見ました。 土は適当に畑の土と赤玉土を混ぜたり、畑の土だけだったりで全くの気儘な 植え方です。・・・これで根が着くのでしょうか・・・?

アケビは発芽率が悪い・・(2012-09)
あれから4年になります。引き続き毎年アケビを植え続けてきました。他の木の実は栽培のコツがようやく わかりかけてきましたが、アケビに関してはあれ以来ず~と失敗続きです。おおよその発芽率は 20%程度です、文献などを参考にしていますがまだまだ不十分です。花屋の先生は実生でやれと言ってましたが・・ どうするかな~

 

三つ葉アケビの実・・(2012-09)
2008年のものを植えて実のなるのを待ち続けました。昨年3年目で花が咲き実を数個つけました。 今年は4年目で飛躍的に実をつけるとおもってましたがそうではありません、実は20個ぐらいで 期待を裏切られました。アケビの成長も他の木の実に比べて遅いようです。来年は5年目になりますが どうでしょうか・・?他のところに植えたものの方がこちらを追い越すかもしれません・・・ その後気候に慣れたのかとても多くの実をつけています。、、、アケビもたくさん実をつけるのは 5年ぐらいからのようです。

五葉アケビの実・・(2012-09)
三つ葉アケビに比較して五葉アケビは成長が旺盛です。発芽率も90%ぐらいと高く細い枝を 支柱に絡ませてどんどん伸びていきます・・が・・どうやらある一定まで伸びると伸張を穏やかにするのか 留まってしまうのです。花はきれいな花です、実のつき具合も悪く数個どまりです。・・・ その後の経過を見ていましたが沢山の実をつけました。それも三つ葉アケビと同様の大きさのものです。 味も全く遜色がありません。・・・五葉アケビの方が三つ葉アケビに比べて成長は旺盛で実も変わりなく 根づるの伸長も三つ葉アケビに比して良いのです・・・・本当に三つ葉アケビの根蔓が篭編みに適しているのか ・・・・もし五葉アケビで良い結果が出るようならばこれは栽培する価値はありそうだと考えている今日この頃です・・・